美地乃神

現在大聖寺高校がある場所には、江戸時代大聖寺藩の米蔵が建っていました。明治になり、米蔵跡地は私有地となり畑でした。その畑の中を、一文橋から永代橋に向かって真っすぐ道が通じていました。1923(大正12)年、この跡地に石川県立大聖寺中学校の設立が決まり、学校を建てるために道は大きく迂回することになりました。その際、土地やお金を提供した人たちを讃え『美地乃神』の石碑が建てられました。美地乃神は道祖神のように邪悪を遮る神として、また交通安全の神としてこの地を見守っています。石碑は、旧大聖寺川に架かる一文橋から三谷川に架かる記念橋に向かう途中の曲がり角にあります。