御願神事(竹割まつり)
石川県指定無形民俗文化財。
その起源は、『神社明細帳』によると、天武天皇御願にて宝祚長久国家安全の神事として始められたとの記述がある。
また昔、この地に大蛇がすんでいて、毎年未婚の娘を差し出さねば田畑を荒らしてしまうので、これを退治するためにこの神事が生まれたとの伝承もある。
神事は、第一板の合図でワラと竹で出来た高さ3mほどの『あずまや』に点火し、続いて、第二板の合図により神社下で待機していた白装束の青年たちが、長さ2m程の青竹を手に、一斉に鬨の声を上げて境内になだれ込み、石畳に青竹を打ちつけ割りつくす。
青竹がほとんど割られた頃、青年たちは大蛇に見立てた長さ25m、重さ150キロに及ぶ大縄を境内にて引き回し、最後に敷地天神橋の上から大聖寺川に投げ込んで神事が終わる。
割られた竹は見物人が持ち帰り、魔除けのため玄関に置いたり、箸にして健康・病気平癒・虫歯予防を願います。
竹の骨組みをワラで覆って『アズマヤ』をつくる
大蛇に見立てたワラの大繩を引き回す
火が点けられた『アズマヤ』と、竹を叩きつける青年
敷地天神橋からお縄を大聖寺川に投げ入れ神事が終わる
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